▽ (3/4)
「***ちゃんー飲んでるー?」
「ふふふ、飲んでますよぉ!」
案の定出来上がる私。でも久々に飲むお酒は美味しい。エースは相変わらず不機嫌そう。でもこっちは全く見ずマルコさんと喋りながら飲んでいる。
ほんとに嫌いになったのかな?あぁダメだ。少しでもマイナスな事考えると泣きそうになる。するとサッチさんが気を使ってくれてるみたいで面白い話をしてくれる。久々に笑ったなってくらい笑う。
「***、お前そろそろ飲むの辞めろよ」
エースが不機嫌そうに言う。サッチさんのおかげで気分が良かったのに、エースの不機嫌そうな顔を見ると気分が下がる。
「やだ。まだ飲みたい」
珍しくエースの言葉に嫌がる私を見て少しびっくりしていたが、すぐあの不機嫌そうな顔。
なによ。いっつもいっつも。私がそんなに嫌だから不機嫌なの?ハッキリ言えばいいじゃん。
「はあ…お前あんまり我が儘言うなよ…」
エースのこの言葉に私の中で何かが切れた。
「ねぇ、私そんなに我が儘言ってる…?」
「***ちゃん…?ちょっと落ち着こうか?ね?」
明らかに私の態度の変化から焦るサッチさん。
「私が毎日どんな気持ちか分かっているの…?付き合いとかも大切だから我が儘言っちゃダメだと思って我慢してたんだよ?ほんとは帰ってきて欲しかった。ご飯独りで食べるのが、どんなに寂しかったと思う?やっと顔見れたと思ったら、いっつも不機嫌そうな顔してさ……私の事嫌いになったんなら、ハッキリそう言えばいいじゃん!!
エースの事好きなのに一緒に居ると苦しい……」
「***ちゃん…………」
「………………ごめんなさい。私だいぶ酔ってるみたいなんで先に寝ます…」
気持ちを言ったものの気まずくて逃げるように部屋を出た。
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