ACE | ナノ

▽ 思い立ったら即行動!



私の彼氏は自慢の彼氏だ。
白ひげ海賊団2番隊隊長で、火拳と呼ばれ恐れられているが実際は仲間思いの年相応の男の子。
見た目やスタイルが好みってのもあるけど、何より一緒に居て変な気を使わなくていいし、私の事を優先し過ぎてマルコ隊長に怒られるくらい私の事を思ってくれる。


ただ1つの事を除いてはエースに不満はない。



「そんなに見てきてもこれはやらねぇぞ?」
「……エース程食いしん坊じゃないから人の物まで欲しくならないよ」


そうか、と安心したようでまだガツガツと食べ出すエース。
毎朝私がエースを起こして一緒に朝ご飯を食べるのが日課になりつつある。朝一のフニャリと笑い「おはよ」って言うエースが可愛くて、この日課が苦痛に思った事はない。


じゃあ、何が不満なのかと言うと……


「あ、そうそう次の島なんだけどよー……」


何か思い出し喋り出したかと思うと目の前の料理に顔を突っ込むエース。またかとため息を吐きながらしばらくその光景を見ているとガバッと勢いよくエースが起き上がる。


「参った…寝てた」
「……それどうにかならないの?」
「癖だからしょうがねぇだろ?」
「しょうがねぇって言ってもさあ!食べてる最中だよ!?口に物が入ってるんだよ!?」


そう、エースは食べてる最中によく寝る。しかも必ずと言っていい程、顔面を料理に突っ込む。
少し呆れているとエースがゴホンと咳払いをしこちらを見てきた。


「俺は欲求のままに生きる。食いてぇ時に食うし眠てぇ時に寝る。そしてヤりてぇ時にする。だから***今からしねぇか?」
「顔面にご飯粒付けて言っても全くカッコよくないからね」


チッと舌打ちをしながらご飯粒を取り食べるエース。
だってほんとの事だから仕方がないよね。
自分もご飯を食べようとピラフをスプーンですくって口に運んだ。ん、流石サッチ美味しいな。
なんて考えながらモグモグと食べているとエースも同じようにピラフを食べていた。大人しく食べてたらその姿も可愛いのにな…


「次の島、絶対一緒に過ごそうな!」
「次は海軍から追いかけられるとか辞めてよね!」
「大丈夫!大丈夫!任せとけって!!」


なんて笑顔で言うエースだけど、島に上陸して追いかけられなかった時なんて無いんだけどね。
ま、とりあえずショッピングだなって考えているとエースのどアップが。


「おい***!ちゃんと聞いてんのか!」
「はいはい、聞いてるよ」


私の言葉に満足したのか凄い勢いでピラフを平らげたエースに負けじと私もエースに奪われる前にピラフを食べた。







- 思い立ったら即行動! -




ぷはーっ!サッチ!!お代わり!!
あ?もうねぇよ!
じゃあ、なんか他に食いもんねぇのかよ!
あー……じゃあ、俺が食おうとしてたやつやるよ。ほれ
まじで!?さんきゅーな!いっただっきまーす!ズルズルズルズル
すっご…ラーメンを飲み物みたいに食べてるよ、この子……
ズルズルズルズル、サッチこれお代わ……グアーっあっつ!!顔面があちぃ!!
そりゃあ、ラーメンに顔面突っ込んだら熱いでしょ……
ぶっ、こいつ馬鹿だ……
(サッチわざとエースにラーメンやったんだ…)


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