▽ ちょっとは気を使え
「ぜぇぇぇぇぇぇったい渡さないんだからっ!」
「まあまあ…落ち着けよ***」
「うるさいっエース!落ち着いてられないわよっ!」
バンッと机を叩いて目の前の女を睨み付けた。
「ハンコック!あんたにルフィは渡さないわよ!」
「ルゥフィ〜!わらわ特性の弁当はどうじゃ?」
「ん?うめぇーぞ!(ニカッ)」
「私の弁当のが美味しいよね!?」
「ああ!ルフィの笑顔を見るだけで、わらわは…胸がはち切れそうじゃ…!!」
「ほんとにはち切れればいいのよ!」
「***の弁当もうめぇーぞ!」
「あーもうっ!ルフィ可愛い!!」
「おのれ小娘!ルフィから離れるのじゃ!!」
私とハンコックでルフィを挟みギャーギャー騒ぐ。ルフィは気にせず弁当を食べているけど。
「***もいい加減、ルフィ離れしろよ…」
「だって…!小さな頃から可愛がってたルフィをこんな乳女に渡したくない…!」
「乳女ってお前…」
幼馴染みで昔から一緒に居た。私にとってはルフィは弟同然。ルフィもあの可愛い笑顔で「***ー」って追いかけてきてたのに……
「また弁当頼むな!ハンコック!」
「はい…!ルフィの為ならなんなりとっ…!」
あんな他所の女に笑顔を向けるだなんで…!
落ち込んで居ると横にいるエースがため息をついた。なによ、私のがため息つきたいわよ!
「***、ルフィも一人前の男なんだよ。そっとしといてやれよ」
「いやだ。」
私が即答で答えるとエースが頭をゴシゴシかいて、こちらをジィっと見てくる。
「………いい加減、ルフィルフィって俺もいい気しねぇんだけど」
「なんでよ。だってルフィ可愛いんだもん」
「………はあ、好きな女が他の野郎の事ばっか気にかけたら、いい気しねぇだろ!?」
「……………エース、あんた……ハンコックが好きなの!?」
私がハッと気が付いてそう言うと、転けるエース。
あれ?どうしたの?
「お前なあ!今の流れで何でそーなんだよっ!」
「え?違うの??」
「ちけぇよ!俺は***が好きなんだよ」
エースがこっちを真っ直ぐ見て言う。エースと目が合った瞬間、ボボボボと顔が熱くなるのが分かる。
「だから、あんまルフィルフィ騒ぐな」
そう言ってそっぽを向くエースの頬がほんのり赤くなっていた。
「………了解…」
- ちょっとは気を使え -
***もエースも顔赤ぇけど熱でもあんのか?
な、ないよ!ルフィ心配してくれてるの?ほんとルフィ可愛い!
ルフィから離れろと言っているだろうが!
(……………俺にもそれくれぇデレてくれ……)
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