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▽ 弟が差し出したチャンス




「じゃあ、***がエースの嫁さんになればいいじゃ ねぇか」


***にベッタリくっつくルフィに少しイライラしながら二人を離れさした時、弟がとんでもない事を言い出した。


「俺、二人とも好きだから二人が一緒になればいい なあって思ってんだ!それに二人何だかお似合いだ しなーシシシ」


“お似合い”って言葉に思わずにやける。けど、どう反応していいのかわからねぇ。


するとルフィが眠たくなってきたから寝る!と部屋を出ようとした。いやいや、この状況どうにかしてからせめて寝てくれよ!!
そう思いルフィを軽く睨むと目が合った。それはもうニタァと笑うルフィの顔が。


あいつわざとか。


ルフィに***に対する気持ちは言ってなかったがバレてたと思うと恥ずかしい。が、弟がくれたチャンス。ここで言わなかったらこの先ずっと言えねぇかも知れない。


「私も寝ようかなあ」と
部屋を出ようとする***に精一杯言った。


「なればいいんじゃねぇの?まあ、嫁さんは早いか ら………彼女からとか………」と。


自分ではしっかり言ったつもりだが声が弱々しくなってしまった。けど気持ちを伝えるんだ***に。


「俺が前言ってた好きな奴はお前だ。ずっとお前の事が好きだった。他の奴と付き合ってお前の事を諦めようとしたけど無理だった。……俺には***しか居ねぇんだ……だから付き合ってくれねぇか?」


そう告げると真っ赤な顔をして嬉しそうに涙ぐむ***が居た。


恐る恐る抱き締めると***も抱き締めてくれた。ああ、やっと抱き締める事が出来た。これからはお前を必ず幸せにする。


そう誓うように俺は***に触れるだけのキスをした


ー 弟が差し出したチャンス ー


とりあえずルフィには感謝だな………



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