▽ 準備を急いだ理由
部屋の片付けをエースと同期に任せ、仕事に辞表を出した来た。私の場合、少し余裕があるから良かった。夢小説みたいにいきなりだと仕事とかどうなるのか気になって仕方がなかった。急いで家に帰り片付けをする。もう殆んど捨てるつもりだ。向こうの世界でまた買えばいいので持っていくのはお母さんの写真だけ持っていくつもりだ。
「***、ほんとに捨てていいの?」
「うん!だから欲しいのあったら持っていって!」
たまにエースが飽きたとだだを言い出したがスルーして作業した為思ったより早く終わった。
「じゃあ、私は帰るね。***、離れても友達だからね!エースと幸せになりなよ!!体調崩さないように気を付けてね?」
「うん…ほんと今日はありがとう。今までも色々ありがとう!エースに幸せにしてもらう!あんたこそ仕事頑張り過ぎないようにね!」
同期が帰ると少しご機嫌斜めのエースに抱き付く。
「ご機嫌斜め??」
「………***が構ってくれねぇもん」
もんって可愛いな!くそう!ふふと笑うとエースが少し頬を膨らまして拗ねる。ほんと可愛い。
「ごめんね?エースと行きたい所があったからさ、頑張ってたの」
「行きたい所?どこだ?そこ」
エースがぎゅーっと抱きつきながら聞いてくる。
「お母さんのお墓だよ。お母さんにエース会わせたくて」
「……そうか。よし!***のかあちゃんに挨拶したかったしな!!」
いつも以上の笑顔で答えてくれた。
- 準備を急いだ理由 -
さ!日がくれる前に急ごう!!
おう!そうだな!今日の夜かも知れねぇしな!!
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