Unconditional love is promised. | ナノ

▽ フェロモンはずるい



「疲れた……」
「***はあんな嵐初めてだっけ?」


珍しくイゾウさんとお茶をする私。初めての嵐に疲れていた所にイゾウさんからお誘いをうけた。


「うん。あんなに大変だとは思わなかったよ…」
「まだあれはいい方だよ」


出来ればあれ以上の嵐は来てほしくない


「じゃあ、頑張った***ちゃんにご褒美」


そう言ってサッチが出してくれたのはガトーショコラ。
サッチのケーキ凄い美味しいんだよね!!


「うわっありがとう!サッチ!!」


あー美味しい!ケーキを食べてコーヒーを飲んだ時、イゾウさんがとんでもない事を言った。


「で、***はエースとヤったのか??」
「ぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」


見事にサッチの顔にかかるコーヒー。ごめん、サッチ。悪気はなかったの


「ゴホゴホ…急に何を言い出すの、イゾウさん…」
「いや、クルー全員が気になってる事だけど?***も経験がないって訳でもないだろう?」


ニコニコと、とんでもない事を言うイゾウさん


「そうですけど………」
「エースとそういう雰囲気にならない?」
「いや、なるんですけど………」


?を浮かべるイゾウさんとコーヒーが被ったままのサッチ



「だって……だって……」


なかなか言わない私に、どんどん心配そうな顔になる二人





「エースがかっこよすぎるんだもん!!!」


私のやっと言った言葉に唖然とする二人


「ずっと好きだった人だもん!イケメンってだけでドキドキするのに、あの体だよ!!しかもそんな雰囲気になると急にフェロモン?みたいなの出すし恥ずかしくて出来ない!!」


「何結局ノロケたいの?***ちゃん…」
「…………」


サッチは呆れてるしイゾウさんは何も言わない。
え、私何か変な事言った??
そう思っているとイゾウさんがいきなり後頭部を押さえて顔を近付けてきた。


「俺もフェロモンあると思うんだけど……?」


そう言い顔を近付けてくるイゾウさん。いや、確かにあるけど何この展開!!


「え?イゾウさん?冗談ですよね?イゾウさんがやると冗談に見えないんですけど!!」


何も言っても聞こえずか真剣な顔をして近付けてくる


「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」


後、数センチって所で体が後ろに倒される。後ろを振り返るとエースが怖い顔をして私を抱きしめていた。


た、助かった………


するとエースに引っ張られ食堂を出る。出る間際にイゾウさんの方を見ると手を振っている。何だったんだ?今の??そう思いつつエースの後を歩く。





- フェロモンはずるい -


んー、サッチのケーキほんと旨いな
イゾウ…お前わざとエースが見てたのにしただろ……
いーや、結構本気だったけどな?
……………


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