Unconditional love is promised. | ナノ

▽ 小さな我が儘



島に着くまで後1週間はかかるらしい。それまで寒い気候の中、エースと釣りをしたりお喋りをしたり楽しんで居た。エースにつられて薄着だったせいか風邪をひいてしまった。てか絶対薄着のせいだ。


「あぁー頭痛い。」


くそう…久々に熱まで出た。子供じゃあるまいしはしゃぎ過ぎた……エースと居ると楽しいんだもん。


「このまま安静にしてたら明後日くらいには治るわよ」


美人ナースさんに言われて安心する。良かった島に着くまでには治りそうだ。
ほんと美人さんだなあってナースさんに見とれていると医務室の扉がいきなり開いた


「***!!生きてるかっ!?」
「……勝手に殺さないでくれる……?」


今にも泣きそうな顔で近寄ってくるエース。そんな不治の病じゃあるまいし、なんちゅー顔してるの?この人。


「***!何かして欲しいことあるか?何か食うか?肉食うか!?うし、待ってろ!今サッチに肉焼かせるからな!!」
「……ごめんエース、ちょっと黙って…」


こんな状況で肉ってエースじゃないんだから……心配してくれるのは嬉しい。けど少し静かにしててお願い!


「ゴホッゴホッ!!ゴホッ」
「***!死ぬな!!頑張れ!!」


このくらいの風邪で死なないから静かにしてて…ほんとお願い!


「エース……何もしなくていいから側に居て…?」


そう言うと照れながら黙り混むエース。
なかなか単純だな、ほんと。


あーやっと静かに寝れそう………そう思って寝かかっている時にまた医務室の扉が開いた。


「***ちゃん!!サッチ様特製病人食作って来たから良かったら食べて!」
「***ー!大丈夫!?」
「……馬鹿でも風邪ひくんだな…ビックリだよい…」


やっとエースが静かになったのに何で来るんだよ!!
そう思っているとエースが「お前等出てけ!!***の体に響くだろ!!」と怒鳴り出す。
いやいや、人の事言えないよエース……


「別にいいじゃんかあ」
「そうそう。俺様特製病人食食えば一発だって」


「病気で弱ってる***の可愛い顔をお前等に見せたくねぇんだよ!出てけっ!!」


なっ!!何言ってくれるんだ、この人…また熱上がりそうだ…






- 小さな我が儘 -




皆出ていきなさい!!病人の近くでしょうもない!!!
「「「ご、ごめんなさい…」」」

(美人が怒ると迫力あるなあ…)


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