▽ 君の世界、君の気持ち
- AEC Side -
俺は***とハルタの会話を聞いていた。***が見掛けない為探していたらハルタと話しているのを見つけた。元々***の世界の事は少し気になっていた。
けど前***の世界の話になった時、***が少し悲しそうな顔をした事があったから聞けなかった。
俺達の事を本当の家族のように思ってくれてて嬉しかった。ここに居ることを心の底から楽しんでいるようで嬉しかった。
「こっちの世界は確かに危険が多いけど皆が守って くれるしね!」
「当たり前だよ。特にエースが***に傷付ける奴は 許さないよ!」
その通りだがあんま変な事言うなよハルタ………
そう思っているとハルタが***の男の話までし始めた。
とりあえず***に男は居ないみたいだ。だが 、居たいみたいだ。
………何かすげぇ腹立つ…。しかも***はフラれてすぐに他の女を作られたみたいだ。
悲しげに少し笑い話みたいに話す***。
俺ならそんな思いさせねぇのに。俺なら………っといくつもの“俺なら”を出している事に気が付いて笑えてきた。
しっかり***に惚れている俺。家族ではなく妹ではなく、一人の女としてしっかり惚れている事に。
今までも何となくそうなんじゃねぇか?って思っていたのと同時に気付かないフリをしていた。
だかもう気付かないフリをするほど気持ちに余裕がない事を分かってしまった。
俺ならそんな思いさせねぇ。常に笑顔にしてやる。だからそんな悲しい顔をしないでくれ
- 君の世界、君の気持ち -
ただこの世界が***の世界より危険だからって理由だけでなく、一人の女として俺が守りてぇんだ………
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