▽ 他の誰にも見せたくなかった
「エースぅぅ!」
いつものように俺に抱きついてくる***。最近はこれが嬉しくて受け止めるようになった。無意識に***の頭を撫でている時は自分でもビックリした。
振り返り様に抱きついてくる***。けど、いつもと少し違う感触……
ふと下を見てみるとわざとって分かるくらい目を潤ませてこっちを見てくる***。
なんていう顔してんだよ……そう思いつつ可愛いって思ってしまう自分に少し呆れる。
「ねぇ、エース今日の服装どう…?」
そう言われ***を服装を見てみる。一瞬目を疑った。し、下着姿で抱き付いてきてるのか思って……
「おっ、お前なんていう格好してんだよ!!」
「ふふふ、どう?女〜って感じする??」
髪の毛をかき上げながら言う***。皆にも公表だったんだよーっという言葉に耳を疑った。
皆にも公表?え、こいつ他の奴等に見せたのか…?
「***、お前ここに来るまで他の奴に見せたのか?」
「あーサッチと何人かのクルーに!」
その言葉を聞いて思わず***の手を持って自分の部屋に連れてきていた。
明かりもつけずに*** に聞く
「お前…この前の事忘れたのか??」
この前とは島での出来事の事だ。
「覚えてるけど……??」
「じゃあ、何でそんな裸に近い格好してるんだ」
「え?……エースに女として意識してほしくて……」
不覚にも嬉しいと思った半面他の奴も見たと思うと腹が立った。
ゴシゴシと自分の頭をかきながら***に目線を向ける。
「家族つっても男ばっかなんだ、もう少し服装も考えろよ………」
消えそうな声で「分かった」と答える***。俺が怒ってると思ってるのか?とりあえず数少ない俺のシャツを渡す。
「これ着とけ。着たら……サッチに何か食い物たかるかっ!!」
そう言うと嬉しそうな顔で頷く***。
もうこんな格好しねぇように考えるか……
- 他の誰にも見せたくなかった -
とりあえず***を見た奴燃やすか…
えぇ!何で!?
………何でもだよ…
(***のあんな姿、独り占めしたいと思った俺はなかなかの重症だな)
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