Unconditional love is promised. | ナノ

▽ 弟とは少し違う気持ち



「ふー」


***も無事だった事だし宴をしている。
まあ、とりあえず騒ぎてぇだけなんだろうな…


珍しく一人で酒を飲む俺。
ふと***の方を見てみるハルタ達と飲んでるみてぇだ。
つーかほんとハルタと仲良しだな………そう考えてるといきなり後ろから声がした



「なんだ、エースヤキモチか?」


振り返ると気持ちわりぃほどニヤニヤしたサッチと憎たらしい顔をするマルコ。


「………そんなんじゃねぇよ……」


「ふーん。まあ、そういう事にしといてやるよ」
ニヤニヤと気持ちわりぃ顔のまま言うサッチ。なんなんだよ!!


「で、いつのまに妹に手ぇだしたんだよい」



ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!


たまたま通りかかったクルーに思いっきり吹き出した酒がかかる。とりあえず「ごめんなさい。」と謝っておいた。


「な、なんだよ、それ!!!!」
「だってぎゅーって…」
今だにニヤニヤしているサッチ。


「あーあれだよ!ガキん時のルフィも泣き虫だったんだよ!それと被ったんだよ!深い意味はねぇ!」
「ほんとかよい?」
「ほんとだよ!しつけぇーな!!」


メシ食ってくる!そう告げて逃げた。あれ以上居てもなに言われるか分からねぇ…!!


「エース!!」
***が俺の方にかけてくる。


「エース、ほんとありがとうね?ちゃんと礼を言ってなかった気がして…」
「あ?気にすんな、家族助けるのは当たり前だ」


そう、家族だ。 ***は俺の妹だ。
自分にそう言い聞かせサッチとマルコの会話を一人で勝手に終わらせる。


「そういえばタイミングそれて渡せなかったんだけどよ、これやるよ」


***に小さな紙袋を渡す。サッチと街に行った理由は***にプレゼントを買うためだった。


「家族になった記念にな……??」


俺が***へのプレゼントに選んだのは髪止めだ。
前「髪の毛邪魔だ」とポロっと言っていたのを聞いていた。
***が似合いそうな薄いピンクの飾りが付いた髪止めだ。


「………ありがとう。凄い素敵だね……」


ふんわりと笑って礼を言う***。
あぁ、やっぱり笑顔のがいいな。
ルフィの時とは少し違う気持ちに気付いたが今はこのままでいいかな……


そう思いつつ嬉しそうな顔をしている***を見ているとサッチとマルコがこっちを見ているのに気が付いた。


すっげぇニヤニヤしてこっちを見ていた。
すげぇ腹立ったけど***の嬉しそうな顔が見れたからよしとするか……






- 弟とは少し違う気持ち -




ありゃあ、無自覚か?
そうだろなあ…あの髪止め買う時も俺が選んだやつ見ても「***のイメージとちげぇ」って言って悩みに悩んでたからな……気にはなってきてると思うけどよ
………***も苦労するよい
いや、***も案外鈍いかもな……


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