▽ 私のヒーロー
汚い小屋に連れてこられた私。
こんなお決まりいらないって!ほんと!!
「私捕まえてどうするつもりよ!つーか縄ほどけ!何が目的なのよ!!」
「ほどく訳ないだろ。俺はなあ、不死鳥のマルコに恨みを持ってんだよ……」
何、マルコこいつに何かしたの?
「女を取られたんだよ!不死鳥のマルコに!!」
は?思わず口に出てしまう。
「不死鳥のマルコの手配書を見た彼女が惚れて俺はフラれたんだ!!」
「しょうもなぁぁぁぁぁぁ!!!!」
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「くそ、***の奴どこ行きやがったんだよい」
「飲み物買ってくるっていってたからそんなに遠くまで買いにいってないと思うんだけど」
なかなか帰ってこない***を変に思い探すハルタと俺。
「あ、あの貴方達もしかして女の子探してる…?」
いきなり話しかけられ、振り返るとおばさんが居た。
「ああ、色白の女だ」
それを聞くと顔色が変わるおばさん
「多分その子だと思うんだけど、さっき女の子が男に連れてかれるの見て…」
「「!?」」
連れてかれるっという単語を聞き焦りが出る。
「で、そいつ等はどっちの方へ行ったんだ!早く教えろい」
「た、多分あっちの湖の方へ…」
それを聞き俺より先に走り出すハルタ。
くそっ何もなければいいが…
街を抜けそうな時エースとサッチに出会した。
「そんなに慌ててどうしたんだ?」
サッチが不思議そうに聞く
「***が男に連れてかれたらしい…!!」
それを聞いた途端エースの顔色が変わった。
「おい!それほんとかよ!どこだ、***はどこにいる!!」
「み、湖の方だよい」
火傷するんじゃねぇかってくらい熱いエースの手。
急に走り出すエースの後を追いかけた
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何その理由しょうもなっ!!
思わず口に出ててしまい男の顔が変わる
「お前に俺の気持ちが分かるか…」
こんな時に元カレの事を思い出す
私も似たようなもんだ。だがこんな事はしない
「お前黙ってるとほんと可愛いんだけどな…」
そう言うと男がいきなり私の服を破いてきた。
「!!!?」
「彼女が犯されたと知ったら不死鳥マルコも悔しいだろうな…」
私マルコの彼女じゃないし!
けど体を撫で回してくる男の手に吐き気がする。
いや、気持ち悪い!エース……!!
泣きそうになり目をギュッと閉じる
「おい、お前何してんだよ」
- 私のヒーロー -
声がする方を見るといつもの笑顔とは違う別人のような顔をするエースが居た…
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