▽ 思い出したくない事
「***は元の世界に戻りたいと思わねぇのか?」
それはあの一件で仲良くなったエースからの言葉
「……戻りたくないよぉ!だって大好きなエースに会えたんだし!!てかほんとエースお肉詰め込み過ぎー!けど可愛いねぇ!」
「うるせー」
出来ればその話題は出して欲しくなかった。
元カレの顔がちらつく。ほんと隣の子可愛いかったな…
「***ちゃんは帰らなくていいよ、帰っちゃうとサッチお兄ちゃん寂しいも「サッチきもいよ」
思わずサッチの言葉を遮る。私なりにクルー達の扱いも分かってきたしね!
「ちょ、***ちゃんそれ酷くない?」
「私はエース以外の男にはデレません。以後お見知りおきを〜」
そう言うとご飯を食べ始める私
それを見て笑うハルタくんとイゾウさん。
「俺***好きだなあ、ハッキリしてて面白い」
「確かにハルタとは気が合いそうだなあ」
「俺はあのセクハラが無ければいいんだがな」
「あ、それもエースだけだから安心してねっ」
語尾にハートがを付けるように言うと「そんな安心いらねぇ」と軽く叩かれた。
「皆して俺放置……?」
んーいい天気!掃除日和だな!こりゃあ!
サッチが駄々こねる前に逃げてきた。めんどくさそうだもん、うん。
女だからという事で一人部屋を貰いました。
口に布を宛て掃除をし始める。
私的にはナースさん達と同じでも良かったんだけどなあ。あのナイスバディをじっくり見てみたい!!
「何ニヤついてるんだよ」
ドアの方を振り返ると愛しのエース
「誰が愛しのだよ」
笑いながら入ってくるエース
「心の声勝手に読まないでよっ!エースから私に近付くなんてどうしたの?」
基本的に私がエースに引っ付きまくっている。そして逃げるエースが本来のスタイルだ。
いや、スタイルとかじゃないよ。何言ってるの私。
心の中で1人、勝手にボケて勝手につっこんで居ると私の側に来たエースに頭を乱暴に撫でられる。
「メシの時一瞬暗い顔に***がなった気がしてよ」
まさかエースに気付かれてるとは思わなかった。
「そんな事ないよ?多分ご飯が詰まりかけた時かな?」
うん、多分そうだよーと笑いながら誤魔化してみる。
「まあ、無理には聞かねぇが***はやっぱり笑ってる方がいいな」
ニカッと笑って言うエースに
「エースぅぅぅぅぅ」と抱き付こうとしたら素早く立ち上がり避けられた。くそう。
「お前の行動はワンパターンなんだよ」
そう言うと部屋を出ていくエース。
もしかしてそれを聞きにわざわざきてくれたのかな?
やっぱりお兄ちゃん体質だなあ…
小さな変化に気付いてくれたって事に素直に嬉しかった
- 思い出したくない事 -
うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁゴキブリぃぃぃぃ!!
あ、いい忘れてたけど前ここ使ってた奴掃除滅多にしなくてすげぇ汚「先に言え馬鹿エース!!」
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