▽ 名前を聞いただけで笑顔になれる
「おはようごさいます…」
二日酔いの頭を抑え食堂に向かう
「***!おっはよー!!」
元気な声と共にガバっと抱き付くハルタくん。
「ハ、ハルタくん今頭に響くからタイムー!」
うぅと唸る私を見て笑うハルタくん。
「***は酒弱いんだねー」
「いや、皆が強すぎるんだよ…」
昨日の宴を思い出す
酒樽ごと飲んでる人確か居たよ…考えられない
「それよりさ、皆でトランプしない?」
「お!いいね!したい!したい!」
ハルタくんのお誘いに喜んで答えるがどうやら無理みたいだ。
「お前さんはまず覚える事沢山あるだろい」
朝から能天気な頭しやがって、くそう
そう思っていると頭を掴まれた。
「だからお前さんは口に出てるんだよい…」
ググっと力を入れられる
「あーごめんなさい!ごめんなさい!中身出る!出ちゃうから!」
「折角案内係をエースにさせようかと思ってたんだけどな、違う奴にさせるか」
マルコの暴力から逃れようとしていたら“エース”と言う言葉に反応する私。
「エース!?行く!行くに決まってるじゃん!船内デート!!さっすがマルコお兄ちゃん!妹の事わかってるね!!では早速行ってまいります!!ハルタくんまた誘ってね♪」
ひゃほーい!!二日酔いなんてぶっ飛ぶぜ☆
「***ほんとエースの事好きなんだね」
「まあ、エースにはあれくらい分かりやすい方がいいかもな…」
- 名前を聞いただけで笑顔になれる -
あ、エース!マルコがエースと船内デートしてこいって!
船内デート!?
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