04


「ここの歌詞振りはどうするの?」
「とりあえずサビ以外は全員が持って帰ればいいだろ。」
「ちょっと、ランランそんな英語ばっかり書いちゃ」
「うるせえ、見んなよ、嶺二」




知らない間に仮眠をとってしまい、4人には迷惑をかけたが、今はスムーズに話し合いがすすんでいる。目を覚ましてから完全版の楽譜を4人にあげると、すぐに、歌詞をどうしようかという話になった。翔の名前が4人の口から出てきたときはびっくりしたけど、今はうまく話をそらせているし、よかった。それにしてもなんで翔のことを知っているんだろう……


「あ、あのー」
「どうしたの天音ちゃん?」
「実は、二人ずつの曲が全然決まっていなくて、困っているんだけど……」
「やっぱり難しいのか?」
「うーん、なにか思いついたら早いんだけど、お互いのイメージはすごく離れているし、何かテーマとかそういうのがあったらいいなーって……。ちょっと、一人じゃ考えるのが難しくて」
「テーマね……」
「なんかいい案か……」















そこから私達の話し合いは夜まで続いた






「じゃあ、こういう方向にしよっか」
「だな」
「って、もうこんな時間!?天音ちゃん大丈夫?」


時計は既に2時を指していた


「あー、ま、大丈夫かなー。明日は確か7時くらいだったし。」
「7時!?全然寝れないじゃん!?」
「いやいや、大丈夫大丈夫。むしろ、4人をこんな時間まで付き合わせたことのほうが問題だよ。4人とも忙しいのに」
「僕は別に気にしてないよ。それより天音のほうが心配」
「え?」
「睡眠不足なんでしょ?顔色もよくない。」


そう言って藍は私の頬に触れた


「あはは、そんなこと」
「いいから、お前黙ってろ、とりあえず送っていくから」


今度は後ろから蘭丸に頭をぐりぐりされた


「あー、うーん、家帰るのめんどくさいし、このままここで寝ようかなーって、」
「お前はバカか。」


今度はカミュに頭を叩かれた


「ちょ、バカって、」
「女がこんな場所で寝ていいわけがないだろ、大人しく帰れ。この時間すらもったいない」


そ、そんなこと言われても今住んでるとこは寮だし、蘭丸に送ってもらうことはできない





「じゃあ、ランランあとはお願いね」
「ああ、行くぞ」



蘭丸は私の荷物を持って部屋をでた


「え、ちょ待っ」


本当に困るんですって!!










「で、前のとこまで送ればいいか?」
「え、いや、あのー」


前住んでいた所に送られても、あそこは既に私の家ではないし。


「なんだよ」
「私、引っ越しして、ちょっと、お家遠くて蘭丸に送ってもらうと時間かかるしやっぱりこのまま」
「……事務所では寝かせねぇぞ」
「は、はあ……。」



じゃあ、どうすればいいんですか。ホテルなんて嫌だよ。









「しょうがない、俺の家に行くか」


沈黙を破ったのは蘭丸の一言だった。


「おう、まじっすか」
「行く当てもねぇしな」


ふえー蘭丸さんのお家ですかー。でも、まあ1番安全と言えば安全かー。 よし、ここはお言葉に甘えよう。











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