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浜田と歩く帰り道。

こいつ見てるといつも思う



・・・・・・でけぇ。


だから隣に並ばれたりすると、しゃべる時に見上げなきゃならねえ。


「でな……泉?」


「…え、な、なんだよ!」


「俺の話聞いてる?」


「……」


聞いてなかったとか言ったらおこるかな?
って思ったら思わず黙ってしまう。


「泉?しんどい?」


「いや…ってお前何…っ!?」


目を合わせるのが嫌で顔を背けると、額にヒヤリとした感触。
浜田の手が俺の額に触れていた。


「んー熱は、ねえよな」


「ねえよ!!何でもないって言ってるだろ!」


「じゃあ何であんなうわの空だった?」


「う゛…」



こいつ結構しつこい。

俺と顔の高さ合わせるために屈んでるのを見ると、急にむかついた。


「…って!!」


腹に1発蹴り入れて、逃げるように走って帰る。


「くそぉ、俺だって2年になったら浜田なんか追いこしてやるっ!」


差は15センチ。



次の日浜田に迫られて、渋々話したら
「俺を追い越すな」
とか言われた。

やなこった。
絶対追いこしてやる!


End





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