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熱い…熱いと何度も寝返りを打つ。
ここ数日、そんな日が続いている。
夏のせいかと窓を開けば、さらりと吹き込んでくる風に少しだけ熱が奪われた気がした。
「、…熱い!……っ!?」
しかしやはり熱い、と上掛けを跳ね退けて起き上がると目に入ったのは立ち上がった己のもので。
朝立ちという訳でもない現象にしばし眺めてしまう。
生理現象以外でこれが高ぶるのは性交の時だけで、なんとなく思い出した昼間の燕青の姿にドクリと屹立が脈打った。
「!?」
数日前から燕青が屋敷にいるが、そういったことは一度も起きていないし、それならばそれでいいと思っていた。
なのに
「ん……、くっ…」
そろりと指でなぞると途端にドクドクと脈打ち、また一回り主張を激しくした。
燕青のことを考えただけで、彼に触られているかのような錯覚に陥る。
燕青がいつもするように、少し無遠慮に扱き、先端の穴を軽く指先でえぐる。
「んっ……ふぁん、あん」
自分で触りながら高く喘ぐことに羞恥心が煽られるが、止めることはできなかった。
「え、…っせい…!えん、せっ、…」
目をつむり、まぶたの裏に姿を思い浮かべながら静蘭の手の動きが無意識に早まる
そして
「あっ…や、ああ…!」
ビクリビクリと体を震わし、白い体液が先っぽから吹き上がった。
自慰などろくにしたこともなかった静蘭はしばらく放心したまま、ぐったりと寝台に横たわるのだった。
終わり
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