熱愛Pledge










「なぁボスさんよぉ。これなんだぁ?」

「見て分かれカス」

「…首、輪……?」




ジャラリ
答えないザンザスに答えるように首輪に繋がれた鎖がなる




「なんで首輪なんだぁ!?」

「うるせぇ!黙ってろ」




自分から着けておいてこの反応はなんなんだろう
スクアーロは静かに溜息を洩らした






熱愛Pledge






「あら?スクアーロぉ!どうしたのそれ!?」

「しししっ。馬鹿にはお似合ーい」

「ふぅん。いい宝石ついてるね」





次の日、スクアーロの首元に光る首輪に、ヴァリアーの幹部は様々な反応を示した。
ベルは反応するだけ疲れるし
マーモンも金の亡者と化していて疲れる
とりあえずルッスーリアにだけ返事をする




「ボスに付けられた」

「あらぁん!」




語尾にハートマークの付きそうな反応をされ少しげんりする。
間違ったかもしれない
ここは黙って逃げればよかったのだ。




「ボスったらそんなもの付けるだなんて。あ い さ れ て るわね!スクアーロ!」

「別にそんなんじゃねぇ」




うんざりした顔でスクアーロが答える。
これは愛なんかじゃない




「自分のモノに名前書いてるガキみてぇなもんだぁ」

「あっらぁ!そんなことないわよぉー?」





なんでそんなこと分かるんだと
問おうとしたスクアーロの言葉はルッスーリアの次の言葉で遮られた





「ねえ?ボス?」





ぎょっとして振り返ると、いつもと変わらぬ表情のザンザスが背後に立っていた。
いつもと変わらない、イラついた表情で




「よ、よぉ…」

「カス…ちょっと来い」




命令されると逆らえない。
というより、首輪の鎖を掴まれたものだから、犬のように引っ張られる前に隣に並ぼうと慌てて足を速める他なかった。











「……」

「………」




沈黙が重たい
連れて来られたのは今朝までいたザンザスの部屋で、朝と同じように2人は寝室にいた。
だが、ザンザスは無言のままで、スクアーロは恐る恐るザンザスを覗き込んだ。




「ボス?」

「ちっ。」

「舌打ちはねぇだろぉお!?……俺。何かしたかよ?」





心配げに尋ねるスクアーロ
そんな彼にザンザスはようやく視線を向けた
その表情は意見先ほどと同じだが、微妙に違う。
スクアーロにのみ見せる普段の表情にほっと息を吐いた。






「なぁ、ザンザス。俺はお前がコレ付けてろって言ったらいつまででも付けててやるぜぇ」

「……」

「お前が安心するまで」





自らザンザスに口付け、だからと続けた





「だから、そんな顔すんな。俺だけは絶対お前のモノでいてやるぜ?」

「は、カスが調子乗ってんじゃねえ。」





そんなことは当たり前だと小さく言った後
貪るようにスクアーロの唇に噛みついた




この想いが目に見えるものならいいのに
短く息を吐きながら、スクアーロの腕がしっかりとザンザスの背中を掴んだ。








END




あとがき


(17000HitキリリクXS甘)
リクエストくださった竜童隆哉様
ほんっっとうにごめんなさい!
遅くなったの次元じゃなくて申し訳ないですっ…
しかもリクエストに添えてるのかどうか…
本当にすみませんでした!
リクエストありがとうございました!!



全体的にシリ甘のような感じになりましたが
結局は依存症なお2人ということで
もうそんなXSしか書けなくなってる重症患者です…っ


ここまでご拝読ありがとうございました!



2008,12,22






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