もっと知りたい
もっと知りたい
「男でこの色気はもはや罪だと思う…」
久々に床を共にして、いつもは取りすました静蘭を散々に喘がせ、燕青が満足するまで繋がり続けた後のことだ。
幸せな倦怠感の中、腕の中でくたりとする静蘭に目を向けた。
下肢に上掛けを乗せただけの静蘭の姿。
露出されている肌は情事のなごりではんなりと赤く染まり、燕青が付けた鬱血の跡がなまめかしい。
くらりとするほどの色気に燕青が小さくつぶやくと、目線だけで当然だと返された。
「俺の恋の欲目?」
「一般論として大いに正しい」
そういうと、静蘭は不機嫌そうな顔で燕青を睨みつけた。
が、その視線すらも美しく、そしてどこか艶を含んでいるように見える。
これはやっぱり欲目ではないのか?
仮に一般論だという静蘭を信じるとして、そうなるとこいつは常日頃から色気を巻き散らかして生活していることになる。
しかも男相手に効果てきめんとなると、それはすごく困る。
「もう少し色気を自重するとか…」
「生まれ持ったものだ、どうしようもない。」
ばさっと言いきった静蘭は、口元に含み笑いを浮かべそれに、と言葉をつづけた。
「それに、そのおかげで良い収入源が手に入る」
収入源というのはよく静蘭に貢いでいる男どものことだろう。
確かに彼らから贈られるものはいつも豪華で、静蘭も同じ男から2度は貰わないので大きな問題にもなっていないが
「俺、そいつらがちょっと…いや、かなり不憫でしょうがないんだけど…」
こんな、性格が真っ黒なところすらも魅力に思えるほどの男を前に、抗う術などないだろうに。
少なくとも俺にはない。
「お前ってホント性悪だよなー」
「どこがだ!」
「自分の魅力を知った上で、それを武器に人をこき使うところとか」
「……」
心当たりが多すぎたのか、返事をするのが億劫になったのかは分からないが、静蘭はため息を1つついてごろりと体の向きを変えた。
その瞬間、唯一肌を覆っていた上掛けがずれて、静蘭の太ももが露わになる。
「…っ!」
情事のあと。
静蘭の体内に放った燕青のものがどろりと流れ出し、太ももにまで伝っている。
その様子は視的にかなり淫靡なものだった。
無意識に唾を嚥下した燕青は、自分もものがしっかりと立ち上がりだしているのを見て思わず苦笑した。
久々の濃厚な行為で出し尽くしたものだと思っていたが、そうでもなかったらしい。
そんな燕青の気配に、静蘭が振り向いた。
存在を主張する燕青のものを見てぎょっと目を見張った。
「な、もう散々…!」
「だから静蘭の色気は罪だっていったろ?」
なんて訳の分からない言い訳のような言葉を呟いて、静蘭の後孔に指を入れる。
まだとろとろに解け切ったままのそこは、すんなりと燕青の指を迎え入れ、ひくりと締め付けた。
「もう…無理だ…ンっ」
「ここはそうでもないみたいだけど?」
「やっ、かき混ぜ、るな…!」
快感に素直な静蘭の体は、言葉とは裏腹にすぐに高まっていく。
静蘭のすべてに魅入られているのは、他の誰でもなくこうして全てを手に入れた燕青だろう
一生離せる気がしない、魅力にあふれた愛しい人
END
危うくエロに突入仕掛けました…
ん?してもよかったのか…