「なあ櫂、髪の毛伸ばしてくれよ」
「はあ?」
「そんで背中ぐらいまで伸びたら俺に切らせてよ」
「意味がわからん」
「伸ばしてくれんなら俺がちゃんと櫂の髪の毛の手入れするからさ」
「本当になんなんだ」
「トリートメントとか、週2でするし」
「自分で伸ばせばいいだろう」
「ばっそれじゃ全然意味ねーし」
「わからん」
「俺髪フェチなんだよ長いの好きなんだよ」
「しるか」
「あと切った櫂の髪束ほしいなって」
「…………」
「どん引きすんなよ」
「……髪なんかどうするんだ」
「えー、まあ、大事にするぜ?」
「…………」
「じゃあ髪が駄目なら爪の手入れさせてくれよ」
「爪?」
「そー!俺姉ちゃんの爪塗るの手伝わされてるからネイル上手いんだぜ」
「塗る気か」
「いや、櫂に似合いそうなキレーな色のやつ見つけて買っちゃったんだよ実は」
「俺がそんな事してたら気持ち悪いだろう」
「いやー似合うようにデザイン考えるから」
「ファイトするのに邪魔だ」
「そんなデッコデコにはしないって」
「嫌だ」
「すぐ取っていいから、一回だけ!」
「なんでそんな……」
「せっかく買ったんだから頼む」
「……完成してもすぐ取るのにか?」
「おお!一枚写真撮らせてくれたらそれでいい」
「…………一回だけだぞ」
「やった!ありがとう櫂!!!(ジェルネイルってそう簡単に取れねーけどな!)」
彼女欲しいけど好きな人は櫂くんな三和は櫂くんでその分遊んでればよい。