長編、企画 | ナノ

清水潔子&谷地仁花



跳子が最後に同学年の2年生の元に向かうと、ちょうどそこに清水と谷地も一緒にいて。

『潔子さん!仁花ちゃん!お待たせしちゃってごめんなさい!』
「おうおう跳子!」
「潔子さんをお待たせするたぁどういう−、」
「二人とも、うるさい。」
「「すいません、潔子さん!」」

田中と西谷と一言で止めた清水に「ありがとうございます」と跳子が頭をさげる。

『今回のテーマは"百鬼夜行"にしてみたので、潔子さんと仁花ちゃんにはこちらをご用意しました!』
「百鬼夜行…。妖怪の大行列みたいなの?」
「ヒィッ!!カタシハヤ、エカセニクリニ、タメルサケ…、」
『仁花ちゃん…、よくソラでそんなの言えるね。百鬼夜行を避ける呪文だっけ?』

そんな二人に跳子が紙袋を渡せば、コクリと頷いて着替えに出て行く。
その間に2年生にも衣装の入った紙袋を手渡そうとするが、田中と西谷は清水の仮装にワクワクしすぎてそれどころではない模様だ。


「跳子、これって着物として普通に着ればいいの?」
「「!潔子さん美しいッス!!」」
『さすがです!!美しすぎて見るもの全て凍りそうです〜!』

清水の衣装は真っ白い着物に白い帯。
しかしよく見ればうっすらと銀のラインと氷の結晶の模様が入っている。
薄手の衣手を手にすれば、これはもちろん"雪女"のイメージだ。

「ああああの、私はこれで合ってるんでしょうか?」
「「おぉ!可愛いぜ谷っちゃん!」」
『もちろんOKだよー!可愛いよーネコ娘!日向とセットで並んで欲しい〜!』

谷地はちょっとレトロな衣装に猫耳とつけヒゲ。オプションで尻尾も。
仕上げとばかりに跳子が頭に大きなリボンをつけた。

「「『二人とも、完・璧・です!!』」」

グッと親指を立てていい顔をする跳子・田中・西谷に少し照れながら二人が「ありがとう」とお礼を言った。


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