S極同士はくっつかないって
とある日、かぶき町内。
「「かーつらァァァ!!」」
今日も俺と名前は息ピッタリだ。
そしてまたまたとある日。真選組屯所中庭副長室前。
「「死ね土方ァァァ!!」」
今日も俺と名前は絶好調だ。
「いやー真選組屈指の名コンビだな、名前ちゃんと総悟は。」
「近藤さん、俺命狙われてんだけど」
「もうちょっと物壊さなかったら完璧なんだがな」
「あ…もういいわ」
昼食を終え、俺と名前は食堂で次の作戦会議をしていた。
「ここはいっそロケットランチャーで良いんじゃないですかねィ?」
「や、バズーカでいいですって。」
「そうだな。あえて武器変えなくても」
「そうそう。土方さんが怪我すればいいし。」
俺と名前は仲がいい。
仲がいい、それだけ。
例えばこれ超えたら恋愛っていうラインが引かれてるとする。そのラインを踏んでるけど超えてないみたいな。
ぎりぎりだけど、それ以上の感情を抱けない。そんな関係。だと名前は思ってんだろーなァ。
それは分かってる。つもりだけど。
「沖田隊長、バズーカ用意出来たんで行きましょォ」
「おう」
「隊長ォ、明日はザキもターゲットにしましょー」
「おう」
早く気付かねぇかな、この鈍感。
title:31D
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