ハンター試験を終えてから、私は一度、レオリオに呼び出された。医大に入学したばかりのレオリオは、様々な講義を履修させられているらしい。しかし、どうにも分からない科目があるらしい。医学に関しては気合いで覚えたが、講義を寝て過ごしてしまった一般教養科目が全く分からないのだという。もし近くに居れば、少し教えてくれないか。必死にそう頼む彼に、私は渋々OKを出した。

そうして私はレオリオに、勉強を教えた。一般教養科目、という名の通り、それらは普通に暮らして居れば、勝手に頭に入ってくるような情報ばかりであった。そう彼に言ってやると、そんなのはお前だけだ、バカ、などとレオリオに言われてしまったが、それはこっちの台詞だ。

そうして勉強がひと段落した頃に、私は身の上話の一つとして、彼女の話をした。するとレオリオは、興味を持ったらしい。彼の期末考査が終わってから、二人で彼女に会いにゆくことになった。彼女は快くOKをしてくれたが、彼女との時間が騒がしくなるのかと思うと、少し憂鬱になった。

同い年であったこともあり、彼女とレオリオは意気投合したようだ。私を伴わずとも、二人で会うこともあった。女好きのレオリオのことだ、もしや、と少し心配をしていたが、どうやらレオリオは、医大で知り合った女性にどうアタックすべきかを、彼女に相談しているらしい。社長と医大生が交わすような会話ではないな、と私は笑った。


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