be enchanted by you(5/5)





「あぁ、そういうことなんですか…。分かりました。眞鳥さん、ありがとうございます!」

「いえいえ、どういたしまして。」


そう言って、にっこりと微笑む眞鳥さん。

また勉強を教えてもらって。

だけどさっきの行為を思い出して、恥ずかしくなり、視線を眞鳥さんからずらす。


「明日叶は本当にかわいいですよねえ。」


眞鳥さんの手が俺の髪を撫でる。


「眞鳥さん……?」

「俺に見とれてて、勉強に身が入らなかったんでしょう?」

「眞鳥さん……!」


――図星。

見事言い当てられてしまい、否定する気にもなれず、黙って俯く。


「本当に明日叶は可愛いから、誰にも渡したくなくなります。」

「誰にもって…。俺は眞鳥さんが好きなんです。大好き…です。」

「ふふっ、俺もですよぅ。」


髪を撫でていた手が俺の肩へと乗せられ、眞鳥さんに触れるだけのキスをされる。


いつものことながら、『好き』と言われるのが嬉しくて。

そっと眞鳥さんの背中に手を回した。




END



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*あとがき*
一応明日叶の能力が『トゥルーアイズ』なので、やたらと『目』に関する描写を入れてみました。
くどくなってすみません…!

読んでくださって、ありがとうございました!


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