猫とくまと、まったりお茶を──14歳


14歳


ねえ、くますけ。
リンに無理矢理ひっついて行って、一緒にお茶飲んだんだ。
ダージリン。
葡萄のような甘い香りがして、美味しいの。
リンのお家では昔、家族の誰かがレストランか何かやってたらしいんだけど、今はそのスペース使ってないから、そこに紅茶屋さん作りたいんだって。
だからリンは最近勉強しに行ったりバイトに明け暮れたりしてるんだけどね。
単位、大丈夫なのか心配だけどさ。
で、研究がてら専門店に飲みに行くって言うから、ついて行ったんだ。
割り勘だしデートでもないし、きっと私は高校時代からのオトモダチでしかないんだろうな。
女としては見てくれてないと思うんだ。
でもね。
それでも一緒にいたいの。
一緒にお茶が飲みたいし、話もしたいし、顔が見たいの。
たまに辛くなるけど……ね。
しょうがないよね。






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