ルカの赤い箱…お礼企画 | ナノ



***



「あっ!」



開いた僕の目に映ったのは、見慣れた部屋。
そう…僕の部屋だった。



(またか……)



なぜだろう…?
僕には昔から何度も繰り返してみる夢があった。
高い空を、僕は飛んでいる。
しかも、巨大な竜と一緒にだ。
まるで僕までが竜になったかのように、空を自由自在に飛び回る、とても気持ちの良い夢だ。



ただ、最近はなにかが違う。
……なんて言ったら良いんだろう。
一緒に空を飛ぶ竜が、何かを伝えたいような顔をして…
いや、おかしいな。
竜が僕になにかを伝えたいだなんて…
あ、でも、夢なんだからそういうこともあるのか…?



「あっ!いけない!」



ふと視線を移した先にあった柱時計は、もう7時半になっていた。
僕はつまらないもの想いを頭から振り払い、布団をはねのけ飛び起きた。


- 353 -

しおりを挟む
コメントする(0)

[*前] | [次#]

お礼企画トップ 章トップ

「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -