ルカの赤い箱…お礼企画 | ナノ



「だけど、なぜ君がここに…?
あ、それと、この番地はわかるかい?」

リチャードは、住所の書かれた紙きれを手渡した。



「ここは……」

「僕の住む家の番地だそうだよ。
ここからは近いのかな?」

シャーリーは、紙きれを握りしめたまま、大粒の涙をぽろぽろとこぼした。



「シャーリー…どうしたの?」

「リチャード……この番地は私達の住んでる家の番地だわ。」

「えっ!そ、それじゃあ……」



二人は、メイスフィールドの想いを理解した。
リチャードが、見捨てられ家を追い出されたのではないということを……



「シャーリー!」

「リチャード!」

母親の見守る中で、二人は、強く抱き合った。
感謝と幸せで、はち切れそうな想いを胸に抱いて……


〜fin.


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