第7章…side ノワール15


私は身体と心の中に溜まったものを吐き出すように、乱暴に何度も彼女を貫いた。
ただただ彼女を無茶苦茶にしてやりたかった。
私を馬鹿にしているとどういう目に遭うかを、その身体に教え込んでやりたかったのだ…







久しぶりに女を抱いたせいか、暴れすぎて疲れたのか、私はいつの間にか眠っていたようだ。

ふと目を覚ますと、少し離れた所にパメラがぐったりとした様子で横たわっていた。

目は泣きはらし、身体のあちらこちらには痣や傷がつき、そして、彼女の身体からは血の印が流れ出ていたのだ…!



…それを見た途端、私はなんとも言えない気分になった…

…確かに彼女はこの島から出たことはないとは言っていたが、しかし、この島に男がいないわけではない。
まさか、彼女がまだ男を知らなかったとは思ってもみなかった。



(そうだったのか…
だから、以前、私が手を出そうとした時もあんなに激しく拒絶したのか…?)

そう考えると、とても後味の悪いものを感じた。



「パメラ…」

パメラははっとしたように目を開け、怯えた顔で私をみつめた。



「……すまなかった…」

「ノワールさん……」



その一言を聞いた彼女は、私の胸に顔を埋めてひとしきり泣いた。

私は、何の落ち度もない彼女に対して、なんということをしてしまったのだろう。
本当にどうかしていた…
しかし、後悔してももう遅い…
私は、彼女の身体をそっと抱き締めることしか出来なかった。







「ごめんなさい…
すっかり遅くなってしまいましたね。
今、食事の用意をしますから…」

「そんなことは私がするから。
君は休んでいなさい。」

「でも…」



私は無理にパメラを寝かせつけ、食事の用意にとりかかった。
食事といっても、いつもと同じ粗末な豆のスープだ。
うまくもなんともない、ただ腹を満たすだけの味気ないものだ。



「ありがとうございます。ノワールさん。」

「パメラ…本当にすまなかった…
私は君に酷いことをしてしまった…」

「そんなことおっしゃらないで下さい…。
私…ずっとあなたに恩返しがしたいと思ってましたから…」

「恩返し…?」



一体、何のことを言っているのだろう?
私はパメラの言った言葉の意味がわからなかった。


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