双子の王子様11
「え……」
「カパエル…本当のことを…教えてあげるわ…」
「えっっ?!」
アンジェリーヌの手がカパエルの服を脱がせていく。
「あ、アンジェリーヌ、なにをするの…!
ぼ、僕、恥ずかしいよ。」
「大丈夫よ、カパエル…」
「あ…あぁ〜〜〜〜…」
*
「カパエル、わかった…?
赤ちゃんはああやって作るのよ…」
「………あ、赤ちゃんって…すごく気持ち良いんだね……」
「カパエル…私と結婚してくれる?」
「う、うんっ!」
かくして、いとも簡単にカパエルとアンジェリーヌの結婚が決まり、次の日には、カパエルとアンジェリーヌの婚約が国民に発表された。
やがて、二人はフィンラの国に戻り、皆に祝福されながら、華やかな結婚式を挙げた。
純白のウェディングドレスを纏ったアンジェリーヌはさながら地上に舞い降りた天使のようだった…
同じ頃、ノルディーナの国でも、ミカエルとガーラの結婚式が執り行なわれていた。
入念なメイクを施してもぶっさいくなガーラだったが、不細工は三日で慣れるという言葉通り、ミカエルも
いつの間にかそんなガーラに慣れてきていた。
「……ま…顔はアレだが…
丈夫そうだし、しっかりしてそうなお妃で良かったな。」
「そうですわね。
ミカエルにはあのくらいどっしりしたタイプの方が合うと思いますわ。」
「ただ…子供は、ミカエルに似てほしいがな…」
「大丈夫ですよ!
オニガワラさんに似てたら、またあのドクターに頼めば良いじゃありませんか!」
「おぉ、そうだったな。」
微笑む国王と王妃…
これからも二人の王子は、二人のお妃と仲良く二つの国を盛り立てて行くことでしょう。
めでたし、めでたし。
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