お見合い12


つつーーーーーー…



「まぁっ!」

「あ…すみません!!
カパエルを救っていただいたことに、つい、感激してしまって…」

「そ、そうだったのですか…
あらっ?…ミカエル様…もしかして…鼻血…?」

「あ…あ…
そ、その…
そう!女性に触れてしまったのは初めてなので…
あぁ、18にもなって恥ずかしい…」

顔を赤らめたミカエルは、両手で顔を隠した。



「まぁ……」

(この方、意外と純情でうぶな方なのね…
外見だけで判断してしまって、申し訳なかったわ…)



アンジェリーヌの瞳から警戒心や嫌悪感が消えたのを感じ取ったミカエルは、こっそりとほくそ笑む…



(ふっふっふっ…うまくいったぜ!
鼻血が出た時は焦ったけど、却ってポイント稼ぐことが出来たようだな。
しっかし、アンジェリーヌちゃん、写真よりずっと可愛いじゃないか!
しかも、胸も思ったよりデカイ!!
アンジェリーヌちゃんと結婚したら、毎日…
ひ〜っひっひっ…たまんねぇなぁ…)



「ミカエル様、どうかなさいましたか?」

「…あ、いえ…なにも…
そうだ!アンジェリーヌ様!
両親が送った写真は見て下さいましたか?
両親が勝手にそんなことをしていたなんて知らなかったんですが、まさかそのあなた様の所にカパエルがお世話になっていたとは…
これも、もしかすると神様のお導きだったのでしょうか?」



ミカエルの言葉に、国王と王妃は固まった。



「あぁ…あれですか…
でも、今回はお見合いのためではなくカッパさんのことでまいったのです。」

「え…ええ…それは重々わかっているのですが…
せっかくのご縁ですし、堅苦しくお考えにならず、しばらくここに滞在して私という人間を知っていただきたいと思うのですが…」

「しかし……」

「カパエル!おまえもアンジェリーヌ様にここにいていただきたいだろう?」

「うん、それはもちろんだよ!」

「カパエルもこう申しております。
ぜひ!そうなさって下さい!」

「……そうですか…
では、しばらくの間、お世話になります。」



(…やった!
ここで、もう少し良い所を見せれば、アンジェリーヌちゃんも俺の魅力にメロメロになること間違いなしだな!
俺は必ず、アンジェリーヌちゃんと結婚してみせるぜ!)


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