大事件!7
*
(チッ、つまんねぇ町だな…)
こんな田舎町に可愛いお姉ちゃんのいる店等、あるはずもなかった。
ルディは、仕方なく町のシケた酒場で軽くひっかけたが、むさい男たちの顔を見ながら飲んでも楽しいこともなんともない。
(あ〜あ、つまんねぇ…)
こんな町にいても仕方がない。
カパエルに乗って、また違う町にでも行くか…
そう考え、ルディは町の外に出た。
「カパエル〜!
カパエル、どこにいるんだ〜??」
しかし、町の外で待っているはずのカパエルはいなかった。
(…あいつ、どこ行ったんだ…?!)
ルディはカパエルの名を呼びながらそこらを歩いたが、カパエルの姿はどこにもなかった…
(どこにもいないぞ…?!
…って、ことは……やった!
これからは気楽な一人旅が出来る…!
あんなカッパを連れてたら、こっちまでおかしな奴だと思われちまうからな。
今の所、金もたんまりあるし、明日からは快適な旅になりそうだ…!
運が向いてきたぜ!)
ルディはそんな自分勝手な想いに浸りながら、また町の中へ戻って行った。
今夜は町の宿屋でゆっくりして、明日の朝、発つ事にしたのだ。
*
「さ〜て、どっちに行くかなぁ…?」
次の朝は、雲一つない晴天だった。
まるで、今のルディの心のように晴れ晴れとした空を見て、ルディはますます気分を良くしていた。
(よ〜し!表が出たらこっち、裏が出たらこっちの道に行くことにするか!)
ルディはコインを高く放り投げた。
(表だ…よし!行き先はこっちだな!)
ルディの行き先はあっさりと決まった。
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