大事件!6
二人は町の中へ入った。
「なんじゃ、この町は…
台風にでも遭うたんじゃろか…」
「相当大きな竜巻なのかもしれませんね。」
二人は町の惨状に目を丸くした。
町の中では人々が、町の修復に忙しそうに働いていた。
「ちょっとお尋ねしたいのじゃが…」
「はい、なんでしょう?」
「あの〜、この記事なんですが…」
ラビッツは、町の者に焼き芋が包まれていた新聞を見せた。
「あぁ、カパエルだね!
あんたら、カパエルに会いに来たのかい?」
「(カ、カパエル…?)
あ、その…カパエル様は今どこにおられるのじゃ?!」
「それがなぁ…
ルディとかいうばかおやじの魔術師にどっかに連れていかれたんだ。
この町もルディが壊しやがったんだぜ。」
「そ、そんな危険な魔術師とミカエル…いや、カパエル様が…!!
それで、カパエル様はどこへ?」
「さぁな、わからないけど、この川を流れていったようだから川沿いのどこかにいるんじゃないか?
もし、あのルディっておやじをみつけたら教えてくれよな!」
「わかりもうした。」
*
「ラビッツよ、今、聞いた通りじゃ。
ミカエル様は、危険な魔術師に捕らえられておるようじゃ!
早く、お救いしなければ…!
ラビッツよ!
川沿いの町をしらみつぶしに探すのじゃ!!」
「はっ!」
ラビッツはルーファスを荷車に縛りつけると、全速力で走り出した!!
ドドドドドーーーーー
ひぇぇぇぇぇぇーーーーーー
- 115 -
しおりを挟む
コメントする(0)
[*前] | [次#]
中編集トップ 章トップ