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「ピエール、待ってるからね!
気が向いたらいつでもおいで!
しばらくはいるからね。」

「あぁ、ありがとうよ。
おまえさんもまたいつでも遊びに来ておくれよ。」

「お世話になりました、ピエールさん。
ここに私の家の住所と地図を書いておきましたから。」

レヴはそういって小さな紙切れを手渡した。



「地図を描いたのはヴェールだけどね。
なんせ、この人、すっごい方向音痴だから…」

「……すごくではない!」

「わかった、わかった。
ありがとうよ。
じゃ、気を付けて行くんじゃよ。」

ピエールは四人の姿が見えなくなるまで手を振った。



(…今日からはまた寂しくなるのぅ…)

ポケットに突っ込んだ紙切れをふと取り出して見たピエールは我が目を疑った。



(…なんと!
レヴさんはモンテスキュー家の若様じゃったのか…!)





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