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「レヴさんもやはりそうなのですか?」

「そうだな。
私が見掛けた森の民は、皆、同じ位の年代に見える。」

「そうなんですか…」

「ヴェールにはわかるのかい?」

「ええ…」

「どこで見分けるのさ?」

「そう言われると難しいのですが…自然にわかりますよ。」

「そういうものなのか…」



それから、数日後、ジャックの妻が三人の元を訪ねた。
隣家の主人がレヴ達のことを伝えたようだ。



「わざわざどうもありがとうございます。
……早速ですが、ジャックさんのことで…」

「えっ!ジャックがみつかったんですか?!」

「いえ…ジャックさんのことでお話をお聞きしたくて…」

「……そうですか…あのエメラルドのことですね?」

レヴは深く頷いた。



「ジャックは、あんな話は迷信だ!俺がつけてそのことを皆に証明してやる!…といって、ジョルジュさんの形見のエメラルドの指輪をつけ始めたんです。
あの人は、昔からあまのじゃくなところがありましたから。
ところがそれからしばらくしてジャックの体調が悪くなってきたのです。
今まで病気一つしたことがないような人でしたから、本人も怖くなったのか、俺は大変なことをしてしまった…とふさぎこむようになりました。
そしてそれからしばらくして、彼は突然姿を消したのです。
私は友人達にも手伝ってもらって必死に彼を探しましたが、一向にみつかりませんでした。
その後、ここからずっと離れた町でジャックらしき人物を見たという話を聞いたのが最後で、それ以来、ジャックの姿を見た人はおろか話さえ聞けないのです。」

「その町とジャックさんとはなにか関わりがあるのですか?」

「いえ、何もないと思います。
なぜ、ジャックがそんな所へ行ったのか見当もつかないのです。」

レヴ達は最後にジャックの姿が目撃された町へ行ってみることにした。

いくつもの町や村を過ぎ、やっとたどり着いたのは一ヶ月も経った頃だった。



「こんな遠くまで来られていたんだな…
やみくもに進んでいたのではなく、何か目的があったのではなかろうか?」

「目的ですか…?
たとえばどんな?」

「あ、西の塔の魔女みたいな人に相談とか?」

「そうだな…!
そういうことはあるかもしれないな。
君もたまには良いことを言うではないか。」


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