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「大丈夫かい、ジネット?
具合いが悪くなったら無理せずすぐに言うんだよ。」

「ありがとうございます。
私は大丈夫ですから。」

その日もジネットの体調は改善せず、かといって悪化もしないままだった。

いつもよりゆっくりなペースで進んだせいか、ジネットは辛そうではあったがなんとか隣町までたどり着くことが出来た。
久しぶりに賑やかな雰囲気の大きめの町だ。
ただ、町が大きいからと言って、情報がみつかるかどうかはわからない。



「さぁ、早く、横になられた方が良い。
この町には薬屋もあるだろうと思いますが、薬を買ってきましょうか?」

「いえ…人間の薬は身体にあうかどうかわかりませんので…
…ご迷惑をおかけして申し訳ありません。」

「そんな…迷惑だなんて…
では、ゆっくり休んで下さいね。」







「ジネット、大丈夫なのかな…?
もう四日になるよね…」

「そうだな。
悪化はしていないのだが、なかなかよくならないな。
しかし、医者もだめ、薬もだめとなると…」

「そうだよね…
栄養のあるものっていっても、ジネットは野菜や果物くらいしか食べられないしねぇ…」

「あんまり長引くようなら、森へお連れした方が良いかもしれないな。」

「っていうか、もうじき約束の半年だけどね…」

「とにかく、今はゆっくりと休んでもらうしかないですね。」

次の日もやはりジネットの熱は下がらなかった。
そして、聞き込みにも相変わらず何の収穫もなかった。







「おはようございます。」

「あれ?ジネット…
今日は早いね。無理しなくて良いんだよ。」

「いえ…やっと熱が下がったみたいなので…」

「本当かい?
あ、本当だ!すっかり下がってるよ。
良かったじゃないか!」

ジネットの額に手をあてたサリーが、ジネットを抱き締めた。



「ご心配をおかけしてすみませんでした。
もうすっかり良くなりましたから…」

「それは良かった…
でも、無理はなさらないで下さいね。
病み上がりに無理をしてまた熱が出たら大変ですから…」

「はい。
ありがとうございます、レヴさん。」



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