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「あれからもう一週間経ったなんて早いよな…」

「結局、この家は売りに出されるのか?」

「さぁ、どうなんだろうな。
ランディには親戚しかいないからな。
あの叔父夫婦が決めるんじゃないか?」



ランディは、あの後、トラックにはねられ呆気なくこの世を去った。



「けっこう良い奴だったよな。」

「そうだな、ギャンブルに目がない所をのぞけばな。
まだ若かったのに、本当に気の毒だな…」

ランディの職場の仲間達が、ランディの家の前を通り過ぎながらしんみりと思い出話を語り合った。




主を失った日記帳は、今までの記憶をすべて忘れ、元の真っ白な日記帳に姿を変えた。




「さぁ、行こうか…
早く新しい主に出会えると良いな。」

男は、日記帳を皮張りの鞄におさめ、ゆっくりとした歩調で歩き始めた。



「今度は、どんな者に出会えるだろうか…楽しみだな…」



〜Fin〜









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