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「おじさん、信じてくれたかな?」

「まぁ、ダルシャのあの姿を見れば、信じないわけにはいかないだろうな。」

フレイザーの言葉に、エリオットとセリナは顔を見合わせて微笑んだ。




「そうよね…
おじさまも苦笑なさってたわね。
ダルシャも可哀想に……
あ…それはそうと、フレイザー…ジャネットの具合はまだ良くならないの?」

「あぁ…熱はたいしたことないんだけど、気分が悪いらしい。」

「そう…最近は、けっこう調子良かったのに、今頃になって旅の疲れでも出て来たのかな?」

「そうかもしれないな。」

「あんまり良くならないようだったら、こちらのお医者様に診てもらったら?」

「俺もそう言ってるんだが、いやがるんだ。
ハイブリッドだからどうのこうのって言ってたけど、そんなこと、バレないと思うんだけどな。」




そのままお昼近くまで眠ったセリナ達は、昼食の席で再び顔を合わせた。



「おはよう、寝坊助さん達。」

ラスターの軽口に、セリナ達は苦笑する。



「ラスター、今日はなんだか機嫌が良いのね。」

「昨夜、三人でいろいろ話し合ったんだ。」

「親父!余計なことを言わなくて良い!」

「なるほどねぇ…」

そっぽを向くラスターを、リュシーとイリアスはとても幸せそうな顔でみつめた。



「フレイザー…ジャネットの具合はどうなんだ?
結婚式のことで、少し話したいことがあるのだが……」

「あぁ、ありがとう。話しとくよ。
よほど疲れてたのか、あいつ、最近寝てばっかりなんだ。」

「やはり、医者に診せた方が良い。
後で、手配しておくから…」

「すまないな、迷惑かけて……」



しかし、ジャネットは医師に会うことを頑なに拒んだ。


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