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「あれ?ジャネット、目が赤いね。
昨夜はあんまり眠れなかったの?」

「エリオット、野暮なことを訊くもんじゃないぜ。」

「え……?
あ…あぁ……」

ほんのりと頬を染めるエリオットに、ジャネットとフレイザーは顔を見合わせ笑い始めた。



「何??」

「どうして笑うんだよ!?」

エリオットとラスターは、不思議そうに二人を見た。



「考えすぎだからだよ。
実はな…昨夜は、朝まで話してたんだ。
俺とダルシャと…それに、ジャネットとジュリアスとで……」

「えっ!?そうだったの……
ラスターがおかしなこと言うから……
あ、でも…それじゃあ、もしかしてジュリアスと……」

ジャネットは頷き、嬉しそうに微笑んだ。



「そっか、良かった!!
本当に良かったね!
あ、だから、ジュリアスはアルディの村に行くことを決めたんだね?」

「……そうかもしれないな。」

「それじゃあ、あんたらもこのままイグラシアに住めば良いじゃないか。
そしたら、いつだってジュリアスに会いに行ける。
俺や、セリナ、それにダルシャもここに住むんだし。
あ、そういえば、みんながバラバラになる前に、結婚式もしないとな。」

「け、結婚式って……」

「何、驚いてるんだよ。
あんたとフレイザーのに決まってんだろ?」

ラスターのその言葉に、フレイザーとエリオットの視線がぶつかった。
元の世界に戻るための双子石もみつかった今、そんな風にジャネットの絆を深めることをすれば別れる時に辛さが増す。



「ばか、そんなこと必要ない。
私は、そんなたいそうなこと……」



「……いや……」

「え…?」

「……やろう、ジャネット。
簡単でも良いじゃないか。
俺達の結婚式を……な?」

「フ…フレイザー……」

驚いたように…しかし、とても嬉しそうな顔をするジャネットに、エリオットは複雑な想いを感じた。


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