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「やぁ、おはよう、ジュリアス。」

「おはよう。」

「痺れはどうだい?」

「もうほとんど消えた。」

「それは良かった。
さぁ、朝食の用意が出来てるぞ。」



ジュリアスは、どこか納得のいかない顔をしながら、朝食の席に着いた。



「今夜は、うまいものを作るから期待してろよ!」

「今夜って……」

「食材はエリオットが町で調達して来る。
この子の魔法なら、こんな森もひとっ飛びだからな。
あぁ、そうだ、エリオット…ワインも買って来てくれ。
ジュリアス…君は酒は飲めるのか?」

「え……そ、そんなことより、あんた達、今夜もここに泊まるつもりなのか?」

「そのつもりだ。」

「な、なんでだよ!?
願い石はもうやったじゃないか。
これ以上、俺に用はないだろ?」

「……大ありだよ。」



その後も続いたジュリアスの言い分を、三人は笑顔ですべて交わした。




「なんて奴らだ……勝手にしろ!」

ジュリアスは勢い良く立ち上がり、部屋を後にした。




「あぁ、そうさせてもらうよ。
さぁて、腹もふくれたことだし、薪割りでもするかな。」

「では、私も……」

「あぁ、やめとけやめとけ。
そんな手でやられちゃ、却って足手まといだ。
あんたは、ここで昼寝でもしときな。」

ラスターは腹をさすりながら、小屋の外に向かって行った。



「エリオット…買い物は一人で大丈夫か?
私も行こうか?」

「ううん、一人で大丈夫だよ。
帰りに森の上を飛ぶのにも、ボク一人の方が楽だからね。」

「そうか、それでは、フレイザー達にこちらのことを伝えて、もうしばらくはここにとどまるが心配しないように言っておいてくれ。」

「うん、わかったよ。
それじゃあ、後片付けをしたら、ボク、町まで行って来るね。」

「では、私も手伝おう。」

「だめだめ!ダルシャは怪我してるんだから、ゆっくりしといて。」

ダルシャは肩をすくめ、複雑な笑みを浮かべた。



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