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「まだダルシャ達は来てないな。
どうしたんだろう?
もしかして、願い石はみつかったのかな?」

「さぁな……」



ラスターは不機嫌な様子で、長椅子に横になった。



結局、ラスター達はその後巫女の情報は何もみつけられなかった。
何もわからないまま、ローダンに着いてしまったことで、ラスターの機嫌は当然良くない。



「まぁ、とにかくダルシャ達が来るのを待とう。
ここは大きな町だし、もしかしたら大道芸なんかも来るかもしれないぞ。」

「あんたはいつも本当に呑気だな。」

「だって、今は呑気にしてて良い時期だろう?
ただ、ダルシャを待てば良いんだから。
しばらくゆっくりしたら町でも見に行って、それからなにかうまいものでも食べようせ。」

ラスターは、フレイザーの言葉に苛立ったように舌を打った。







「やっぱり大きな町は活気があって良いな。」

「そんなことより、早く店を決めようぜ。
俺、なんだか急に腹がすいて来た。」

「レストランもたくさんあるな。
どこがうまいのか、宿屋で聞いてくれば良かったな。」

「味なんてどうでも良いさ。
あ、あそこなんて……」



ラスターが一軒の店を指差した時、遠くから彼の名を呼ぶ声が聞こえた。



「あ、エリオットじゃないか。
それに、セリナも……」



三人はすぐに走って来るエリオット達の姿をみつけ、手を振って二人が来るのを待った。



「久しぶりだな!
あれ?ダルシャは…?」

フレイザーはそう言いながらあたりを見回す。



「そのことなんだけど……
とにかく、宿に戻らない?」

「えー…俺、腹がすいてるんだけど……」

「じゃあ、食事は部屋に運んでもらおうよ。
いろいろと話すことがあるんだ。」

ラスターは、渋々ながらその提案を受け入れた。



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