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「ほ、本当ですか!?」

「あぁ、そりゃあまぁ名前まで聞いたわけじゃあないけれど、多分、あんたの言ってる人に間違いないと思うよ。」

レイボーンの船着き場で、ダルシャ達はオズワルドと巫女らしき女が小島に渡ったと言う話を聞き込んだ。




「それで、その人達はまたこちらに戻って来たでしょうか?」

「さぁ、そこまではわからないね。
ただ、あんたたちのように、その二人を探しに来た奴らがいたよ。
酷く危険な香りのする男達だった。
二人が小島に渡った数日後のことだったと思う。」

「それで、その男達は小島に渡ったんですか?」

「あぁ、渡ったよ。」



その話を聞いた途端、三人の心に激しい緊張が走った。




「ダルシャ……どうするの?」

「もうだいぶ前のことだが、もしも、二人が今も小島で男達から逃げ回ってるとしたら……
エリオット、私は一足先に小島に向かう。
君は、セリナと共にローダンに向かい、ラスター達と合流してから小島へ来てくれ。」

「私も行くわ。」

「だめだ、小島に危険な奴らがいるかもしれないんだ。
皆が来てからにしよう。
それと、エリオット…このあたりにもどんな奴がいるかもわからない。
気を付けていくんだぞ。
セリナのことをよろしく頼む。」

ダルシャに肩を叩かれたエリオットは、深く頷いた。



「大丈夫だよ。
いざとなったら、ボクには魔法がある。
セリナのことは心配しないで。
ダルシャこそ、無理しないでね。」

「あぁ、わかってる。」

「それじゃあ、ボク達、今からローダンに向かうね。
暗くなるまでに着かなきゃまずいからね。」

セリナとエリオットは、ダルシャに手を振り、レイボーンの船着き場を離れた。


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