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「来たんですね!?
それで、二人はどこへ?」

「さぁ、そこまではわからないなぁ……」




隣の町の薬屋では、オズワルドと巫女らしき女性の情報を聞くことが出来た。
薬屋の話によると、女性は疲労と軽い風邪から発熱してるようだったとのこと。
滋養に良い薬もすすめたが、高価だったためか二人はそれを買わず、解熱作用のある薬だけを買って立ち去ったということだった。



その後、さらに二つ進んだ町の診療所では二人の話は聞けず、それからもそれらしき男女の姿を市場でみかけたという話は何度かあったものの、はっきりとした情報は聞かれなかった。








「そろそろ、ローダンが近づいてきたけどこれからどうするの?」

「エリオット、この先にレイボーンという町があるという話を聞いただろう?」

「うん、そこもけっこう賑やかな町だって話だよね。」

「そこからは小島にわたる船が出てるとか言ってたわね。」

二人の話にダルシャは頷く。



「二人らしき者の姿は見られてるが、似た者かもしれないし、良くはわからない。
買い物客のことなんて、よほど話でもしない限りはそれほど印象に残るものじゃないからな。」

「でも、買ってるのはたいてい食料だから、きっと二人だと思うけどなぁ……」

「私はなんとなくレイボーンという町が気になるんだ。
もしかして、小島に身を隠そうとするのではないかとふと思ったりしてな。」

「でも、それじゃあ、カルボの巫女とは同一人物じゃないってことにならない?」

「そうなんだ。だから、そのことを確かめる意味でも、レイボーンに行ってみたいんだ。
幸い、ローダンに行くまでの道からほんの少しはずれるだけだ。
たいした回り道にはならない。
だから…明日はレイボーンに向かいたいと思うのだが、君達はどう思う?」

二人は同時に頷いた。



「ボクはそれで良いよ。」

「私も。」


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