私、なまえは六人の男性に囲まれています……。
どうしてこうなった……。

「オレがなまえを守る!」
「赤ちゃんは黙って指でもくわえてろ。オレがなまえを守ってみせる」
「……いや、オレがジムリーダーの地位を投げ捨ててでもなまえの側にいる」
「いいや! オレの方がなまえ先輩のナイトに相応しいっス!」
「ゴールドは軽いからムリだろう。……オレがなまえさんを守る」
「先輩方はバトルしか脳が無いでしょう。それに引き換えボクなら、可愛いなまえ先輩ときっとお似合いですよ」

わーわーと私の目の前で皆さんが言い合っていますが、なぜにそんなにも血相を変えているのでしょう。
私はどうしたら良いのかわからずおろおろとするばかりです。

「あ、あの、皆さん、なぜそんなにも言い合っているんですか!? 仲良くしましょう?」

あまりにも怖くて、目を伏せがちに言うと皆さんは顔を見合わせました。
それからにやっとすると皆さんが私を囲むように近づきます。
ほ、ほえ!? み、皆さん目が恐ろしいです! まるで、狼のような獣みたいな──

「なまえ」
「ふ、ふぁ、ふぁい!」

レッドくんに呼ばれ、私の肩はビクリと跳ねあがります。
オマケにヘンテコな声も出してしまいました。うぅ……恥ずかしい……。

するとゴールドくんは私を人指し指で顔をあげさせ、レッドくんは私の左腕を、グリーンくんは私の右腕を掴み、シルバーくんは私の頭に手を乗せ、リュウくんは左から、ルビーくんは右から私の髪を優しく持って口づけを落とします。
え? え? これ、なんでこうなったんでしょうか?

『なまえは誰を選ぶ?』


赤い糸の行方
(辿っていけばわかるかな?)


短っ!
趣味でリュウくんとルビーいれました。
逆ハーって難しいけど楽しい。

20121230
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