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なまえはイイ女だ。
組まれた細い足。スカートの為、見えそうで見えない絶妙な組み方だ。
肩を出した仕様のシャツはなまえの白い肌が露出され、世の中の男を誘いそうだ。

さらに、肩からこぼれた黒い髪の毛は大和撫子を思わせる位、長く美しい。
切れ長の瞳は、雑誌を見ている為に影が落ちている。
手で唇を弄る姿は艶かしい。

まるでモデルのようななまえは、勿論男どころか女の目まで集めている。
そんな事をなまえは知らずに喫茶店のテラスで雑誌を、珈琲を飲みながら黙々と読んでいた。

オレはそんななまえに苛々としていた。

「ねぇ、グリーン。この服なんて私に似合うと思わない? ……グリーン?」

返事をしないオレを不思議に思ったのか、今まで下を向いていた顔をあげてオレを覗き込む。
上目使いでオレを見るなまえを見て、何かが弾けたようにオレはなまえの唇を奪っていた。

「んッ……!?」

貪るようなキスに、なまえは苦しそうに顔を歪めるのが、目を瞑っていてもわかった。
目を開けてチラリと横目で見ると、それまでなまえを見ていた奴等がそそくさと目を逸らした。
オレは勝ち誇った顔で、なまえの唇から離れた。

「はぁ、っは……ちょっと、グリーン!?」

真っ赤な顔で目を吊り上げて怒っている。

嗚呼、そんな顔で見られてもオレの気持ちをたかぶらせるだけなのがわからないのか。
オレは人差し指でなまえの顎をくいとあげた。

「お前はオレだけのモノだ。なまえ」


譲れないのはキミの隣


微エロを目指したつもりが、なぜか横道に反れてしまった!
グリーンのキャラが可笑しいんだZE☆

title by 女王蜂の憂鬱




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