「姉さーん!」 「あら、予想以上に早いわね」 「おー、メイル来たー…ってその子大丈夫か?!」 「あああ!寝ているんですか?寝ているんですよね!?」 「レッドにイエロー、もう来てたんだ。ちょーっと寝てもらってるだけだから平気よ〜。グリーンは?」 「一応ここトキワジムだからいるっちゃいるわよ」 「事務室にこもりっきりだけどなー」 「こんな日までお堅いジムリーダーさん」 「まぁまぁ、そんなこと言うなよー」 「じゃ、この子お願いね!」 「もう1人もよろしくねー」 「そろそろジョウトのほうからも来るはずだからな」 「了解!いってきまーす!」 バタンとしまった扉を見て残された2人は苦笑いする。 「迎えに行くっていうか…」 「探しに行くことになりそうよね」 * トキワのもりに足取り重く歩く少女が1人。 「…あれ?トキワジムにつかない…」 地図をくるくる回してみるが、まったくもってわからなくなっていた。 「トキワのもりなら迷わないと思ったのに…」 うーん、と唸る少女…ルナを呆れた顔で見上げるのはピカチュウのチュカ。 「チュ、チュカ!そんな顔で見ないでよ…。とにかく進んでいけば…」 森は怪しくざわめき始めた。 |