「ここね!って予想以上に大きいわね・・・」 ブロンドの髪を風になびかせ、呟いたメイルが見上げたのはとある豪邸。 「早くしないと姉さん怒っちゃうし・・・」 ごそごそと1つのボールを取り出すと中からポケモンを出す。 「メタちゃん、姉さん仕込みの侵入術・・・じゃなくてお邪魔する方法、よろしくね!」 メタモンはふにゃふにゃと形を変え、豪邸の鍵穴に変形する。 「はーい!お邪魔しま〜す☆」 にんまり笑ってメイルは「お邪魔し」た。 突然したドアのあく音に家にいたリナが血相を変えて走ってきた。 「だ、誰!?」 「あら、侵入者ごほっ…お客に気付くの早いわね」 「泥棒!」 「んー。違うよ、違う」 「他人の家に侵入=泥棒でしょ!」 「う、噂にたがわずカッコイイ子ね。だけど…」 スッと背後に回りこみボールを取り出す。 「私が頑張らないと姉さん怒っちゃうからちょーっと失礼?」 「えっ」 「“うたう”」 :つぎへ |