ブルー「グリーン、鬼畜だけど頑張ってね。さ、グリーン。職員室行くわよ。」 グリーン「はあ…。なまえ、放課後になったら科学準備室に来い。」 なまえ「分かりましたっ、グリーンせんせ。」 グリーン「…っ。」 まだ彼女である私の前で、見せつけられてイラついていた私は、わざとらしく答えた。 グリーンも私がわざと「せんせ」と言ったのに対して少なからず動揺を見せた。 分かりました、と返事はしたけど放課後はシルバーに駄菓子屋に付き合ってもらう予定だ。 だから、グリーンには悪いけど準備室には行かない。 そう思いながら私は、シルバーのところに行った。 〜グリーン Side〜 ブルー「随分とご機嫌斜めのようね、グリーン。」 グリーン「まあな…。」 ブルー「彼女と上手くいってないの?」 グリーン「……。」 ブルーは俺がなまえと付き合っていることを唯一知っている人間だ。 前になまえと二人で居るところを目撃されて以来、からかわれるようになった。 なまえにはこのことは言ってないが。 ブルー「そんな様子じゃ、彼女にプレゼントなんて無理なんじゃない?」 グリーン「…チッ。」 ブルー「ちょっと、教師が舌打ちしちゃダメでしょ。」 グリーン「…うるさい女だ。」 気分が優れない理由は分かっている。 なまえがシルバーと仲良く喋っているからだ。 ただのクラスメイトだと言われればそれまでだが、自分の女が他の男と仲良くしているのを見るのは、気に入らない。 俺はいつからこんなに独占欲が強くなったんだ…。 ブルー「そういえば、なまえって初めて見たけど、噂通り可愛いじゃない。」 グリーン「当たり前だ。……まて、噂通りってどういうことだ。」 ブルー「あら、知らないの?私のクラスでも大好評よ。B組のなまえって子が可愛いって。」 グリーン「はぁ?」 ブルー「なまえを狙う子も少なくないわ。シルバーも最近、なまえの話をよくするわよ。狙ってるのかもよ♪」 グリーン「そうか…。」 シルバーは確かブルーの弟だったな。 だからシルバーからは色々話を聞くんだろう。 それはいいが…。 なまえが他の男に狙われている…? 確かになまえは最近、名前をよく聞く。 中にはシルバーとなまえが付き合っているのではないか、という噂まで耳にする。 最近、なまえとは会っていないから、その噂が定かなのか分からない。 だが、なまえが浮気など有り得ない。 今日、久しぶりになまえのクラスの授業だから、そのときに確認したら、 確かになまえとシルバーは仲良さげに話していた。 それだけで俺をイライラさせるには、充分な要素だった。 グリーン「なまえはやらんぞ。」 ブルー「あたしに言ってどうすんのよ。」 グリーン「シルバーは知ってるのか?」 ブルー「さあね。二人が付き合っているのかも自分で確かめるといいわ。」 グリーン「…。」 ブルーと話しながら歩いていると、職員室に着いた。 さて、次の授業の準備をするか。 〜なまえ Side〜 放課後になった。 私はシルバーに話しかけた。 なまえ「シルバー、駄菓子屋に行く前に屋上に行かない?」 シルバー「構わんが…どうしたんだ?」 なまえ「うん。ちょっとグリーン先生に呼ばれてんだけど、面倒だからバックレようと…。で、屋上で捲こうと…。」 シルバー「……分かった。」 なまえ「ホント?ありがとう!」 シルバー「っ…。」 私が言うと、シルバーは少し顔を赤くして目を逸らしたように見えた。 シルバーって、たまに可愛く思えるんだよね…。 なまえ「シルバー、悪いんだけど先に行っててくれる?私、日直の仕事あるの忘れてたんだι」 シルバー「ああ、分かった。」 シルバーに先に屋上に行っててもらって、私は日直の仕事を済ませることにした。 仕事といっても、日誌を職員室に持って行くだけなんだけどね。 ・ |