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「アンタ、誰よ」
「……っ!!!!」

リナに目の前で仁王立ちされ、真っ青な顔で冷や汗を滝のように流す。誰、とはこちらの台詞だ。そんなにダークマゼンタの瞳をギラギラと光らせて、こちらを睨まなくても良いじゃないか。涙が自然と零れそうになってしまう。誰か助けて。

「リナ……まずは自分から名乗らないと」
「お姉ちゃん!」

バッと、リナと呼ばれた少女が勢いよく振り返る。すると、クロからも今声を発した人物が垣間見えた。クロは彼女の姿を見た瞬間に、カッと目を見開いた。

(な、なんて人畜無害のオーラ!)

向日葵の髪をし、笑顔まで向日葵のように優しい彼女は仁志とはまた違った天使のような容貌をしていた。否、まぁ仁志は男なのだから、このお姉さんは正真正銘の天使なのだろう。
(2015/12/16 01:38)

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