ちらちら…と妙な目線に気づいてプリムラは首を傾げた。
「どうしたの、ヒューバート?」
「いえ、何でもありません」
「ほんとに?」
「……本当です」
「うそ、だってヒューバート、わかり易いもの」
あっさり見透かされて観念したのか、ヒューバートはため息をついて「シェリアもそうなんですが…」と言葉を発する。少女の真面目な瞳で見つめられても、考えていることはあまりにも真面目でなくてヒューバートは余計に恥ずかしさを覚えた。
「その……すぎませんか?」
「すぎる? なんのこと?」
あっさり普通に返されて余計に恥ずかしさが増す。
「あ…その、暑いですね」
「そうだよね、ストラタってウィンドルより暑いもんね…?」
不思議そうな顔をするプリムラにヒューバートは僅かに赤面する。おそらく少女はそれには気づかない。
(シェリアもプリムラもなんでここの女性陣のスカートは……)
ヒューバートは晴天を見上げてため息をついた。