すぎる
( 15/12/08 21:42 :)

 ちらちら…と妙な目線に気づいてプリムラは首を傾げた。

「どうしたの、ヒューバート?」
「いえ、何でもありません」
「ほんとに?」
「……本当です」
「うそ、だってヒューバート、わかり易いもの」

 あっさり見透かされて観念したのか、ヒューバートはため息をついて「シェリアもそうなんですが…」と言葉を発する。少女の真面目な瞳で見つめられても、考えていることはあまりにも真面目でなくてヒューバートは余計に恥ずかしさを覚えた。

「その……すぎませんか?」
「すぎる? なんのこと?」

 あっさり普通に返されて余計に恥ずかしさが増す。

「あ…その、暑いですね」
「そうだよね、ストラタってウィンドルより暑いもんね…?」

 不思議そうな顔をするプリムラにヒューバートは僅かに赤面する。おそらく少女はそれには気づかない。

(シェリアもプリムラもなんでここの女性陣のスカートは……)

 ヒューバートは晴天を見上げてため息をついた。

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