とさり、と軽い音がして視界がひっくり返る。逆行の灯りにさらりと靡く、彼の金色の髪。その奥で光る、同じ色の双眸。優しげなのにどこか鋭いそれに、心臓のおとが少しだけ強くなった気がした。
射抜かれたように身動きもできずに、わたしはただ金色の瞳を見つめるだけ。彼の瞳の中にはわたしだけが映っていて、それが嬉しくて、恥ずかしい。
ふっと口許を緩めて笑う彼に、自然とわたしの表情も和らぐ。けれど心臓はもっとずっとどきどきしているなんて。
すっと伸ばされた掌に、わたしの髪が絡まる。ぞわぞわとした、形容し難い感覚に身じろぐと余計にくすぐったさを感じた。それは次第に髪から頬へ。やんわりと伝わるその体温に、安堵する。
ふ、ともどかしさの余りに漏れた、わたしの声は空気を小さく揺らして消えた。ともすると、くすくす、と笑う彼の息がわたしの頬を掠めて揺れる。嗚呼くすぐったくて、もどかしい。
強制終了\(^o^)/
書いてて私が恥ずかしくなってきt…