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7時45分。敦からの着信で起床。俺としたことが目覚ましをかけ忘れてしまったらしい。遅刻が危ぶまれるが「今日お弁当作ってくれるって言ったじゃん〜」…という敦の不満げな声に負け俺は遅刻を覚悟した。
敦の着信量には負けるがメリーさんとかいう知らん奴から電話が来ていた。そうこうしている瞬間にもそいつから着信。「もしもし私メリーさん今家の前にいるの」とほざきやがるので「うるせえこれから二人分弁当作らなきゃいけないんだよ不在票でも入れて帰れ」
今日の朝は慌ただしいので構っている暇はない。


8時ちょうど。高速で身支度を整えた俺は急いで弁当に取りかかる。卵焼きを焼いているところで使っていた油の容器の中に長い髪の毛が大量に入っているのを発見。今まで気づかなかったことに腹が立つが作り直している暇はない。許せ敦。



8時半。家を出る。敦が家の前で知らない幼女と待っていた。敦は幼女に気づいていない。
近所中に響き渡る声でおはよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!帰れ!!!!!!!!!!!!!!!!と叫ぶと幼女は泣いて逃げた。不在票入れて帰れつっただろ。自分が言われたのかと思って敦が半べそで震えていた。ごめんな、一緒に学校行こうな。



8時35分。歩いてちゃ間に合わなさそうなので敦を後ろに乗せてチャリ通学を決行。
途中後ろから鬼の形相のババアが走って追いかけてきた。ドリフトでババアを弾きとばす。ドリフトしたことで敦が振り落とされまいと首に腕を回してしがみついてきたことに生命の危機を感じた。



9時ちょうど。遅刻ギリだったが間に合い難なく授業を受けている。机の下から白い腕が俺の足を掴んでいた。前の席に座っている黄瀬が高速で振り返り目に喜色を一切浮かべず口だけ笑うという器用な真似をしつつ俺の席の下に蹴りを入れ始める。
「もー@@っちったらモテるんだから〜でも俺は同担拒否ッス!」とよく分からんことをのたまっている。足元からは黄瀬からの蹴りに耐えかねた何かがギエエエと断末魔の悲鳴をあげていた。手は離れたが教師が今にもこっちにチョークを投げてきそうなので前を向いてほしい。



11時5分。授業の合間の休み時間便所にいった帰り、すれ違った男に「よくわかったな」と声をかけられる。何か言う前に急にやって来た緑間がそいつに「破アアアアアアア!」と叫びながら呪符をメリケンのように指に巻き付け右ストレートを叩き込んでいた。男は吹っ飛んだ。「自衛しろ!まったくお前はしょうがない…今日のお前のラッキーアイテムを貸してやる。これで厄除けくらいにはなるのだよ」ラッキーアイテムはお守りらしいが、恋愛成就と刺繍がされていた。突っ込む前にとりあげられる。「こ、これは違う!私物だ…こっちを貸すのだよ」渡されたのは安産祈願だった。これもこれで反応に困る。ていうか恋愛成就私物なの?



12時ちょうど。携帯に着信14件。かけてみる。「もしもし私メリーさ…ヒッ!ウワアアアアアア」その後、赤司が出た。「知らない奴に番号を教えてはいけないよ、@@。それはそうと昼食はまだ食べていないだろうね?」もう食べてしまったとは言えない。今日一番の恐怖だった。



12時30分。窓際にたって空を眺めていると女が落ちてきて目があった。どうしようちょっとかわいい。間髪入れずに隣の教室から猿のように窓枠を伝って青峰がやって来た。「おい@@見ろ!このマイちゃんかわいくね!?」いいや俺は隣の娘が好みだ。つかちゃんとドアのほうから来いよアンストッパボー。



2時23分。午後の授業があるがやる気が出ず保健室でサボる。ベッドの下に男がいた。ボコって追い出そうとしたら黄瀬だった。やっぱりボコった。大の男が泣くな。泣きながらベッドに入ってくるな。



3時12分。部活の時間だ。行く前にトイレに行く。人形が落ちていた。その前に黒子がいた。「私ミカちゃん。呪われているの」「そうなんですか。具体的にどういう呪いをかけてくれるんですか?」「えっ…っと…も、持ち主を苦しめたり…」「君は赤司くんでもやっつけられますか?」「……」「赤司くんの名前を聞いた途端成仏してしまいました…やっぱり自分で頑張らないと駄目みたいです。ね、@@くん」「えっ、あ、うん」
ミカちゃんとやらは黒子の影の中へ溶鉱炉に沈むシ●ワちゃんのように沈んでいった。アイルビーバックとは言わなかった。ていうか不燃も可燃も思いのままか…羨ましい。



4時9分。
部活真っ最中。休憩中らしいあいつらが体育館のドアを開け放し俺から見えるところでこっくりさんをしている。
「@@っちの好きな人は誰ッスか!!」
「俺〜」
「おい紫原自分で動かすんじゃねえよ!」
「これはこっくりさんとやらに動いてもらう遊びなんだろう?ほら「あ」に行くんだ。その次は「か」だよ」
「赤司、脅しをかけるな」
「きむああみくって誰ですかね」
自分の意思に反して10円玉を動かされるこっくりさんがかわいそうだった。



6時15分。部活を終え帰ろうとしたら赤司の家の車に拉致られる。走行中、後ろを見たら上半身だけの女がついてきていた。すると赤司が運転手に「おい、ブレーキをかけてくれ」「はい坊っちゃん」ブレーキをかけてバンパーにぶつける。もうついてこないようだ。他愛ない。赤司が呟いていた。バンパーかわいそう。



6時半。このまま赤司の家につれていかれるかと思いきや信号待ちで突如として現れた色とりどりの五人と赤司の決戦が始まる。どさくさに紛れて俺は一人帰宅。見たかったドラマの再放送を見て感涙。



23時48分。メリーとやらから着信。暇だったから出てみると「わたし…グスッ、メリーざん゙…あの赤い人が怖いの…あなたに近づいたら八つ裂きにされぢゃう…」俺に近づかなければいい話なのでは、と提案したところそうするね!ありがとう!と明るい返事のあと電話が切れた。俺は悩める女の子を救ったようだ。

0時12分。就寝。チャットの着信音が凄まじいがもう俺は寝ているのだ。
そういえば学校にチャリを置いてきてしまった。まあいい寝よう。


3時20分。夢を見た。俺はキセキの世代に囲まれ今この場で誰と付き合うか決めなければ俺の股間の逸物が爆発四散するらしい。夢だとわかっているのに四方八方からのプレッシャーが恐ろしく俺は決められなかった。無力だ。




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